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2012UTMF完走記

ども!お元気ですか?

そろそろUTMFの完走記書きますね。ぶっちゃけ、UTMFなんて制限時間48時間だし完走だけなら余裕だって思ってたん。僕の今年の最大の本気レースはおんたけ100マイルやから。。でもね、レースが近付くにつれてやっぱ出るからには完走だけじゃなく勝負したいなーなんて思ってきて。故障してた足首も万全な状態だったし、あとはトレーニング不足の心肺がどんだけ頑張れるかってとこがカギかなと。なんしか、そんなもんレースの結果に2%くらいしか影響無いと思うし。経験上、ロングトレイル完走するには強い気持ち。それだけ。

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関西から参戦のキャノンボーラ―。参加資格はキャノンボール連続参戦で充足(笑)

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歴史的ショット(笑)東軍総大将のけいさんと。思い返すとこの人抜きで僕のUTMFは無かったな。

はい、ダラダラ書くのやめてチャッチャと書きますよ(笑)

5月18日15:00 河口湖大池公園をスタートしました。多くの友達とレース前にエール交換し気合十分。チャレンジ富士五湖で走った河口湖大橋を渡ります。振り返ると素晴らしい富士山が見えました。

ロードのペースはゆるくキロ7分半ば。まーみんなユルユルと進みます。ここでパックに付けていたボトルを落とす。すぐ気付いて拾えたんだけど、その後何度も落としその度にロス、装備してたポールの具合も悪く全然走りに集中出来ない感じ。ずっと林道で舗装路に入ったころで思い切ってパックを下ろして再度チェック。ブレないようにボトルホルダーに紐を通してたのが良くないみたいで解いて確認。まずまずしっくりくるよーだ。ポールはパックの腰バンドに突き刺す感じで保持。結局このスタイルに落ち着いた。

バタバタしたけど焦りは無い。むしろ早めに対応したことでその後を快適に走れた。A1までの下りはあまり遅いとケガするのでテキトーに爆走させて頂いた。

A1(18km)には2時間27分で到着。鏑木氏の出迎えでテンション上がる。ふと正面にはけいさんがいたけど、出るところだったか。うどんの列が長かったので先にうどんを食べボトルに水を補給した。トイレも見たら気になるけど次のエイドまで13kmだしパス。恐らく滞在10分か。別に10分も休まなくて良いけど努めて補給に専念した。補給を済ませるとけいさんはもう出たみたい。まだまだ序盤。どこかで追いつくだろう。

A1を出ると暫くロード。早歩きを駆使して進む。橋の手前でハーレーさんがチャリに乗って応援してくれてた。再会は嬉しい。トレイルに入り杓子山登山口で遠くにけいさんがいるのを確認。実にロスの少ない上り方でリズムを崩さず上っていく。目標があることで気が散らず集中出来た。調子は良い。なんとか杓子山のピーク手前で追いついた。すぐに六甲CB創始者のシゲちゃんもいて3人で杓子山のピークを踏む。ここから見る富士山は夕焼けに照らされ美しかった。
UTMF杓子山

すでに周りは暗くなり始めライトを点けた。ピークは寒く、これからの尾根走りを考えてシェルを羽織る。杓子山からの下りは僕がリードする。下りで待たされるのはキライ。それでもテクニカルな岩や木の根が絡まった時間のかかる下りでは無理せずに進む。

A2の二十曲峠(31km)には5時間03分で到着。パンを数個とコーラを補給しトイレへ。済ますとシゲちゃんとけいさんが到着してた。そこでけいさんから胃薬をもらう。元々胃は無敵なんだけど、念のためにってことで頂く。100マイルレースに何があるか分からない。少しの過信が命取りってこともあるからね。友の思いやりに心を打たれる。

A2を先に出る。ここから暫くはポール禁止。A3の山中湖きららへは6kmしかない。下りは得意。ここではかなり元気に飛ばせた。何人か集団をパスしたり楽しい下りだった。
A3の山中湖きらら(37km)に到着。6時間12分。まりも汁?なるものを頂き座り込む。かなり冷える。まだ21時というのに睡魔もやってきて気持ちが悪い。。

けいさんも到着。ほんと不安な道のりをこーやって一緒に進むことができて本当にありがたかった。スゴく眠かったけどカフェイン入りメイタンをぶち込んで前に進むことにした。

山中湖きららから少しロードを走りトレイルへ。細かいアップダウンはあるけどだいたい300~400m上るくらいなので大したことないか、って思ってた。ところが眠気が異常というか、ほんまにキツい。フラッフラになりながら下ってきて切り株で腰掛けた。少し寝ようと思いヘッデンを消して自分も気配を消した。目を瞑り寝ようとするがランナーの気配でなかなかストンと寝れない。不眠症は過去に経験があるがその感じ。。寝れない、と感じた時、ランナーがまた通過した。後ろ姿のシルエットしか分からなかったけど、すぐにけいさんだと思った。たぶん、切り株に腰掛けて1分位しか経っていないと思う。けいさんを追走した。

スミマセン、で、ココからの記憶が全く無くて、とにかく須走への下りを石ころと木の枝とに注意してただただぶっ飛ばしたことしか覚えてない。

トレイルが終わり、ロードに出てきた。電飾でキレイにされた歩道橋に感動することなくただA4すばしりに到着。日付変わって深夜0時20分過ぎ。9時間22分経過。
寒い。鏑木さんがいて励ましてくれたのは覚えてる。握手した。こんな時間でもいてくれる、嬉しい。トイレを済ませ戻ると、けいさんが到着。???どこでどーなったのかよく覚えていない。ただ、けいさんはまだまだ元気で鏑木氏の横を素通りしGOOD LUCK!って言って絡むお約束を炸裂させるほど充実してた。
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エイドでみそ汁を頂いた。寒いので建物の中に入りそこで休憩した。いつもレースではデカいパックを背負って走るのがトレードマークのばななさんが到着しソッコ―で毛布にくるまり睡眠をとってた。見てると眠くなる。いや、寝た方が良いに違いない。そー思っているとスカイハイのタクさんが奥さんと一緒に入ってきた。まだまだ元気そうに思えたけど、後から聞くと胃がヤラレ気味だったらしい。一休みしたけいさんが出るというので一緒に出た。スカイハイのタクさんも一緒。3人でしばしロードを進む。普段はパックで走るのが嫌い。でも、今回のUTMFではパックで走る恩恵をスゴく感じた。何も考えず、半分夢を見てるよーな感覚で進む。トレイルに入る。砂礫のトレイルで少し新鮮な感覚を受けた。良い感じのペースで進むことができ、それが脳にも良い働きをしたのか睡魔は一旦落着き自分の走りが出来るようになった。タクさんが装備を整えるためパックから離脱。僕が先頭を走った。それなりに調子が出てきて嬉しかった。その時のベストな感じで久々に楽しく走れた。

その楽しくも負荷をかけながら走っていたところ、急にけいさんが追い越してきた。

抜かし際、ずっと冗談で言い合っていた「GOOD LUCK!」のヒトコト。

そのヒトコトは紛れもなくホンモノで、登り傾斜の砂礫を颯爽と走り抜けたけいさんはすぐに見えなくなってしまった。そこからの僕は酷いもので、さっきまでの復活ぶりとは180度違う自分になっていた。もうすぐ太郎坊というところでロスト。自分の居場所が分からなくなった。右サイドは登る人。左サイドには下る人が見える。なるほど、と理解するのに時間がかかった。もと来た道を戻り合流する。登り傾斜がキツくなる。

よーやくA5富士御殿場口太郎坊に到着。夜中の2時半過ぎ。スタートから11時間38分経過。エイド前でボランティアの方に沢山の声援をもらうが小さい声で「うぃ。あんがと。」としか言えなかった。「頑張りましょう」の一言にムカついてしまった。もう自分のキャパがいっぱいいっぱいだったんだろう。情けない。

太郎坊ではまたうどんを食べたかな?ちゃんと覚えてない。スミマセン。全く記憶の整理がつかないまま書いています。毛布にくるまって座っている人が増えた。止まると寒い。前半は動けるから少しウェアは軽くしておこう、、、この計算はかなり狂っていた。眠い、動けない、寒い、、、体力消耗・・・富士山麓がここまで冷えるとは。自分の甘さにムカついた。

太郎坊にいても仕方が無いので次に進む。ロードでなだらか。高低図を見ていても全然ノーマークだった富士山スカイライン。ずっとゆるやかに上り続ける僕の一番嫌なコースだった。全然走れない。完全に歩き続けた。何人に抜かされただろうか。やたらにうるさいクマ鈴にムカついた。ほんと、感情のキャパがあまりに小さい。黙々と淡々と、歩くことしかできなかった。歩き続けること1時間。よーやくA6水ヶ塚公園に到着。一番冷え込む深夜4時前。12時間54分経過。

水ヶ塚公園は何ももらわず通過でもよかったかな。無駄に休憩した。ただ動くことを拒む自分に抗うことが出来なかった。ラーメンはここで食べたか?忘れた。何かチラシに書いてあったかも知れないけど見返すことも面倒(笑)もう、どーでもいいって感じ。来年出る時は出る時で何の参考にもならない情報だし。

ぐだぐだと何分休んだだろう。よーやく太陽が上り始め明るくなってきて気分が上向いた。

前半最後のこどもの国まではあと9km。それが意外に長く感じた。

トレイルに入りスキー場みたいな草っぱらを走らされた。朝露と窪みの水たまりで足を濡らした。それに走りにくい。振り返ると何てことないところなんだけど、いちいちムカついた。ゴメンなさい。これ、レースの悪口じゃないから。もうね、人格がぐちゃぐちゃでね。ほんとそんなことしか考えてなかった。。「なんでこんなとこ走らせるんだ。」「2年間調整してこれか。」ほんと酷いことばっか考えてぶつぶつ文句言ってた。

変なスキー場を通過してシングルトラックへ。でも傾斜がキツメで走りにくい。無理はせず省エネで前に進む。悪路で困っている人に先を譲ってもらう。「ありがとう」久々にポジティブな言葉が出た。

落ちたら痛いよ、的な追い越し禁止区域もありかなり難儀なコース。軽快に気持ち良く下れると勘違いしていた僕は更にムカついた(笑)ムカつき過ぎて走れるトレイルが出現した瞬間にスイッチが入り爆走していた。もうペースとか無茶苦茶。有り得ないスピードで駈け下りて林道(舗装?)に出た。もうすぐA7富士山こどもの国。ここにはドロップバックがあるし明るいので寝ても良いかな、って思った。こどもの国のすぐ手前で、けいさんが折り返してきた。「おーレオちゃん。エイドまであと6kmだよー。」って嬉しそうに走り去った。実は1kmちょい(笑)そんなジョークに元気をもらい、正気に戻る。少し人間らしい優しい感情が戻ってきた。こどもの国に到着。既に朝の5時44分。スタートから76km、14時間44分経過。順位は少しだけ上がっていた。

ドロップバックを受け取りとりあえず着替えた。スカイハイのタクさんが寝転がっていた。胃が完全にやられて動けるまで様子見だそう。やっぱみんなキツイ。早くエイドを出たいがこの人がたくさんいる場所から出ていくのには勇気が必要だった。動けない。少し目を瞑るけど神経が過敏で寝れない。また不眠症気味な感覚が・・・

つらい時に仲間は声をかけてくれる。STYに出る仲間が続々現れて元気をもらえた。

給水で水に飽きた僕はハイドレにコーラを入れて貰った。炭酸抜きが面倒で吸ったら吸い過ぎて死にそうになった。鼻からコーラを放出させてむせた。。。

グダグダな感じでエイドにかれこれ1時間滞在。レースをする上ではかなり時間の無駄遣いだった。でも、カラダが動きたくないという以上仕方がない。その程度のトレーニング、準備しか出来なかったと諦めるしかない。

ここで後半を思い描く。次のエイドまで26kmは下り基調で走りやすいはず。そこから天子山塊は険しいけどこれまでのコースとは全然違って使う筋肉も違うから乗り超えられる。そこを過ぎれはほとんどフラット。歩いてもクリア出来る。で、完走自体は絶対出来る。そーいう確信はあった。なんとなく、というとてつもなく無計画な確信(笑)

で、ソッコ―でその確信は粉々に砕かれる。ロードを走れない。なんだってこんなフラットなところを走れないんだろう?全然走る気しない。どんどん抜かされる。もう何も考えずに目を瞑ってトボトボ歩いた。時々、木にぶつかっておぉっ、とか言って軌道修正した。高低図からちょっとは走りやすい僕好みの下りトレイルがあるのかな?と期待したけどノーダウンヒル。かなりストイックな林道。もう一生ここには来たくないと思わせるような嫌気、倦怠感。そして、極めつけは林道が終わりトレイルに入ってからも続く。草原というか田舎の畑の横を延々と走る。少し上っては少し下る。そして変な階段の上り下りがあって横には鉄塔がある。変な日当たりの良い草原を走る。変な階段を上り下りして横には鉄塔がある。変な日当たりの良い草原を走る。変な階段を上り下りして横には鉄塔がある。変な日当たりの良い草原を走る。変な階段を上り下りして横には鉄塔がある。変な日当たりの良い草原を走る。変な階段を上り下りして横には鉄塔がある・・・・・・
で、吐きそうになる程まったく眺望も利かないしょーもない風景が続き91kmの北山ウォーターエイド。エイドの方に「あと何個、あの鉄塔はあるんですか?」と聞くも分かりません、とシャットアウトされた。残念。

モウ怒って眠た過ぎたので草っぱらで寝るも日当たり良好過ぎるのと虫がサワサワ動いてるので全然寝れない。ムキになって寝たらものスゴい喉が渇いて仕方がなく立ちあがった。

ウォーターエイドがあるくらいだからここからは少し変化が出るぞ、と期待したら変な日当たりの良い草原を走る。変な階段を上り下りして横には鉄塔がある。変な日当たりの良い草原を走る。変な階段を上り下りして横には鉄塔がある。変な日当たりの良い草原を走る。変な階段を上り下りして横には鉄塔がある。変な日当たりの良い草原を走る。変な階段を上り下りして横には鉄塔がある・・・・・・そして気が付いたらボトルを落としていた。慌てて今来た鉄塔を戻り変な階段を上り下りして変な草原に出た。天野さんとUTMB夫婦完走の柴田さんと出会う。ボトルを落としたことを説明し、さっきまで持っていたのですぐに追いつきますよと言って今来た鉄塔を戻り変な階段を上り下りして変な草原に出た。そこでボトルが落ちてたよ、とすれ違いのランナーに教えてもらう。「なぜ拾わない?」と胸ぐらを掴みそうになったが「ありがとうございます」と言えた。まだ人間の感情は残っている(笑)。その人が言った通り変な階段の脇にボトルが転がっていた。せっかく拾ったボトルだが序盤からもう既に10回以上落としていたのでモウ怒って鉄塔に投げつけてやろうかと思ったが思いとどまった。

かなり怒っていたのでかなりスピードが出た。自分でもびっくりするほど早かった。変草原、変階段、横鉄塔、変草原、変階段、横鉄塔、変草原、変階段、横鉄塔・・・天野さんと柴田さんに追いついた(笑)天野さんにお先にどうぞって言われたけど「誰が先に行くか!」と怒鳴りそうになった(笑)「いえいえ、もう脚が残ってないので後ろを行かせてもらいます。」まだ人間の感情は残っている(笑)。ここでこのお2人に出会えて良かった。ゾンビ状態のまま金魚のフンの如くついていく。道路を横切るところでボランティアの方がいたのでダメもとで「あと鉄塔は何個ですか?」と言ったが返ってくる答えは無かった。。。

正直、この鉄塔なんか何の役にも立っていないだろうし景観を損なうから全て撤去しても良いんじゃないか?なぜこんなに天気が良いのに富士山を見れないコースを走らされてるんだ?またまた怒っていた。なんにせよ、前には進んだ。少しパターンの違うトレイルに入り日影になった。その時にSTYのトップランナーが3人走り過ぎて行った。ピョンピョン跳ねてものの数ステップで消えて行った。特撮アニメの敵か?と思うくらい3人とも同じ動きだった。

「もう少しで中学校だよー」と道端のおじいさんが教えてくれたが、目指している西富士中学校と違う中学校かもしれないので信じないようにした。そろそろ人間腐ってきてます。。。

そろそろ、戻ってあのジジイをぶん殴ろうかと思った頃によーやく西富士中学校が出てきた。おじいさん、ゴメンなさい。ジジイと心の中で言ったし、殴ってやろうとも思いました。懺悔します。

A8西富士中学校に到着。お昼の12時16分。スタートから102km、21時間16分。あと50kmちょい。ここからのハードコースに備え補給した。コーラは飲み尽くしたけど、もういいやと思って水を1.5リットルハイドレに、0.5リットルをボトルに入れた。補給はバッチリ固形のものをバカスカ食べた。調子良い。体育館ではマッサージをしてもらえると聞いて迷わずに申し込んだ。寝れるし、動きが悪く稼働域の狭くなった関節を伸ばしてもらおうと思った。自身もトレイルを走っているという素敵な専門学校生に施術してもらった♪もう、ここでやめてもいい、とさえ思った。マッサージもさることながら、ザラっザラになったココロをキレイにしてくれるような優しい口調で面倒臭くない質問をしてくれた。会話が楽しかった。こういうのんて、ほんまプロ意識を感じるなぁって。ほんま元気になった。施術後、柴田さんが奥さんを待っているようだったので天野さんと2人で出る。ここで藪サさんに出会う。もっと先行していると思っていたが僕と同じくずっと睡魔と寒さに耐えていたんだとのこと。互いの完走を誓い合って西富士中を出た。

西富士中学の標高が約500m。ここから天子山塊のピークが毛無山の1,945mまで上りっぱなし。厳密には下りにくい急坂で何度もリセットされて上らされるのでかなりの標高を獲得しないといけないことになる。そんなデータも事前に入れてなかったし、そんなトレイル走ったこともない。今まで経験していない負荷をここで初めて体感することになる。上り始めてからずっと時計を気にする。標高を見ているのだ。でも一向に上がらない。しかも九十九折りで上る箇所は少なくほぼオール直登(笑)で、その直登を無効化する激下り。。。逃げようにもエスケープルートも容易なものではないようだ。天子ヶ岳1,330mを越えたあたりからそれが顕著となった。道は狭いし下りで抜けない。上りもつまるしキツイ。思うように進めない苛立ち。で、上りっぱなしになると息が上がってしまい苦しい。後ろからの突き上げももあるから補給もうまく出来なかった。天野さんは強かった。文句はあまり言わないし、僕のことをずっと気遣ってくれた。もっと先に行ってくれても良いのに必ず待っていてくれた。すごく感謝。僕には出来ないこと。ありがたかったけど、キツかった。でも、それがないと前に進むことすら諦めたかもしれない。天子山塊は約30Km無補給で通過しないといけない。単純に30Km無補給は六甲ではしたことがある。でも、さすがに天子山塊は厳しさが数段違った。予想を上回るハードコース。しかもカラダもココロも疲弊しまくり。その状況で、10時間近くかかるこの山に挑んでいる。逃げられないからこそ先を目指す。もう、前向きに進むというよりも消去法的な選択肢として行くしかない、ということだったのだろう。この天子山塊は100km走ってきたUTMFと30Km弱しか走っていないSTYの選手が一緒に走ることになる。STYの選手も渋滞して道も細いしイライラしただろうけど、抜かし方がヘタクソ過ぎてめちゃくちゃ腹が立つシーンが増えた。また、傾斜がきつい下りなんかでは何かに掴まりたいものだけど、細い枝を掴んでは後ろに離して後続に当たるという無神経な野郎もいた。細い枝を掴み全体重を預けるのは枝が折れるし自然環境を考えてNGだし、安全面でも自分にも他人にもNG。ほんとバカ過ぎてイラついた。高度が上がるにつれて天気は悪くなり眺望は全く効かなくなった。5月GWの大峰奥駈道ほどのハードな天候ではなかったもののそれまでの疲労度を考えると同等程度の負荷がかかっていたと思う。もう、上りも一歩先しか見えなかった。毛無山手前で応援がいてくれた。嬉しかった。

毛無山に着いたが記念撮影とかどーでも良かった。休憩する意味も無いと思ったのですぐに進んだ。しかし、毛無山からの下りがぐちゃぐちゃのツルツルで僕の怒りも最高潮に達した。10回以上滑った。マゾヒストを履いていたのでグリップ力が劣ったのもあるけど前が詰まるし後ろがベタつきで来るもんだから全く自分のペースでいけない。その辺のもどかしさもあった。たぶん、ここで人が前にいない状況ならばかなり良いペースで下れたかもしれない。だから来年はここを激下りするためだけに前半からぶっ飛ばしていきたい、なーんて思っている。あまりにツルツル滑って何度も転倒。その度にデカい声でわめき散らかした。見るに耐えられない醜態だったと思う。何度も何度も「こんなアホなコース走らせやがって」とか「こんなんトレイルちゃう」とか言ってた。恥ずかしいけど、自分の実力不足を何かに当たるしかなかったのだな、と思う。だから余計に腹が立つし、どうにもできないフラストレーションのはけ口が暴言だったんだろう。もし、僕の態度で気分を害したランナーがいたら謝罪したい。。。

そんな気分のまま700m程降下。普段700m下るとなれば楽しくて仕方が無い。けど、この毛無山からの下りはほんと2度と走りたくないってその時は心の底から思った。

途中、六甲CBを初めて往復した時のメンバーでその時から仲良くさせてもらってるよっちゃんと合流した。明るくて良い仲間なんだけど、そのい時はうるさく思ってしまった。どれだけ勇気づけてくれたか、気遣ってくれたか、自分の未熟さしか感じられない。猛省してます。

ドロドロツルツルの下りがよーやく終わった後、端足峠に到着。そこには遊びを売るお店ROLL-OUTのオーナーのカト―さんが顔出しボードを設置して待っていてくれた。関西からわざわざ自転車で500km以上不眠不休でここまで自走してこられたという。後で聞いてびっくりしたと同時に感謝で泣けてきた。。。

なのに、この顔(笑)
UTMFカトさん
全然笑ってないし、頬の肉はそげ落ちてます。。。ほとんど喋らずに先に行ってしまった。。。カトさん、後になってからですが、ほんまありカトーございました!

カトさんエイドからまた無駄に200m上らされる。そして下りに転じた瞬間、また怒り爆発(笑)九十九折りを何回ジグザグするねん!って怒りながらホンマにムカつきながらのダウンヒル。そして山を下りてからエイドの施設までが遠い。。。下から聞こえていた声援が大きく聞こえたのでもうすぐだと思ったけどまだまだだった。。。周りの応援から「ガンバレ!もう少し」とか「頑張りましょう!」と言われても完無視で、一歩も走らなかった。

A9本栖湖スポーツセンターに到着。夜22時47分。スタートから129km、31時間47分。エイドではとにかく温まりたかった。テラさんに挨拶し鹿カレーとワッパメシの両方を大盛りで注文し食べた。コメが食えたのが嬉しかった。あと、27kmだったけど全く動けそうになく、カラダがガタガタ震えだしたので毛布にくるまり少し仮眠をとることにした。暖かい医務室の簡易ベッドで10分だけ寝るからとよっちゃんに言って寝たものの秒速で深い眠りに落ち、よっちゃんがゆすっても叩いても起きなかったらしい。仕方がなくよっちゃんは医務室の人に先に行ったと告げて欲しいと頼みゴールを目指した。その2時間後、奇跡的に目覚めた僕は時計を見てビックリした。アカン、2時間も寝てもた!跳ね起きて医務室の人に礼を言う。玄関に向かうがドロドロに汚れたマゾヒストを探すのに苦労した。モウ怒って靴無しでゴールしようか、と思ったけど少し寝たせいか冷静になれなんとか見つけることができた。次回はパックにくくりつけておこうと思う。

エイドを出るとカラダからアツいものを感じた。走れる。グングンスピードを上げて青木ヶ原の樹海を快走する。なんだこりゃ?なんなんだ?スゴく楽しい。バンバン抜かしていく。多少オーバーペースと思いつつも調整が出来ないのは分かっていたし、天子山塊で走れなかったストレスもあるのだと思い好きなように走れと自分で思い駆け抜けた。

でも、当然長くは続かなかった。ロードに出てからは全て歩き。富士山スカイラインのようななだらかな上り傾斜のロードは何が面白いのか全く分からない。完全にやる気が急降下しそれに合わせて眠気もまたまたやってきた。思ったよりも長く、どーでもよくなった。鳴沢氷穴のウォーターエイドに着いた。深夜2時57分。確実にゴールは太陽が上がっている時間になるな、って。そういうことはなんとなく分かった。エイドにはマッドクロックが置いてあった。マッドクロックはありがたいが、「温いお湯とか無いの?」と聞いてスタッフの方を困らせてしまった。ほんまに寒かったから冷たいもんよりも熱いもんが欲しかった。サポートしてくれてる方々は寒いのに何時間もそこに待機してくれてるのに・・・ゴメンなさい。

マッドクロックをガブ飲みしてすぐに出た。トレイル。走れる。少し走るものの歩きとペースが変わらず、早歩きで上り傾斜をやり過ごした。取ってつけたような最後の上りにもムカついてしまった。STYの選手に「頑張りましょう」と言われた。腹が立った。もう最低の人間のクズのようだなと自分で思いながらも負けてたまるか!って歯を食いしばりながら上っていった。上りは300m程度。今思えば全部頑張って走って燃え尽きて良かったんじゃ、って思うけど、既に燃え尽きるも何もグダグダ過ぎて何をここでいちびっても仕方がないやんって思った。ありとあらゆるものに怒りを感じた。だったら走らなければ良い。冷静な時の僕ならその時の自分に向けて言ったと思う。

最後のピークに差し掛かる時、本当に終わってしまうって感じた。オールスポーツの人が「オールスポーツでーす。ポーズお願いしまーす」と言ってくれたがカメラを一瞥もせず完無視した。

UTMF五胡台
てゆーか、寝てるやーん(笑)

このオールスポーツを過ぎてからの下りでラッキータイムに突入した。恐らく5Km?ノンストップかっ飛ばし。時計は既に電源が切れてしまった。時間はどうでも良い。走れることが楽しい。走れるトレイルが楽しい。もう走ることが走れることが楽し過ぎて全てのアドレナリンが全ての毛穴から放出されるくらいテンション上がった。抜かれた全部を抜き返すくらい良い感じでアタマにきてたし、普段六甲で10km程走る時の感じでビシバシとアクロバティックなダウンヒルを披露した。3人と5人とかのパックも煽り無し、躊躇無しの爆抜かしで集団GOOD LUCKを炸裂させた。まこちゃん、よっちゃんに挨拶し河口湖に下りてきた。ロード嫌いだけど、ラスト4kmと聞いて元気が出た。前を走っている奴全員ウサギちゃんだと思って全部狩った(笑)なんでこんな走れるのかということよりも、なんでここまで走らなかったのか?という疑問の方が大きかった。ついさっきまで最後に何を頑張っても意味無い、みたいなこと考えてたのに。さっきまでこんなクソコース、って文句ばっかり言ってたのに。河口湖の湖畔が綺麗で、そしてゴール地点に近付くと富士山が迎えてくれて。。。多分、キロ4分切って走ってたよ。最後にゴールまであといくらか分からなかったけどこれが抜ける最後のランナーかな?って選手を全力で抜こうとしたらかなり抵抗された。でも、UTMFのいランナーだったので負けらんね―って思ってターボ全開にした。抜いた後「速えーーー」って言ってくれるもんだから負けを認めたか、って思ったけど彼は完全にエアを読み切らずに最終2コーナー手前で抜き返しやがった。。。

ラストは必ず写真があるし、かぶりたくない。ウィニングランの準備をし、後続にさらにエアスキルが低い奴がいないかチェックしラストのコーナーをゆっくり回り込む。
UTMFゴール2
かなり毒づいたけど、このラストランを独り占め出来る感覚はたまらんっす。

UTMFゴール3
六甲キャノンボーラーの誇りを胸に。そんな崇高な走りは一切できなかった。人間としてどないやねん、って最低最悪の素の自分と向き合ったUTMF。嫌な自分を何度見ただろう。誰のために走ってるの?何のために?もう何も分からなくなってた。でも、こんなに自分と向き合ったのは初めてかもしれないという自分自身の旅は体感できた。富士山の周りを走っているっていう感覚よりも自分の隅々の感情、特にいつもは出さない、隠している、悪い言い方で良い人ぶっている自分?をこれでもかっていうくらい叩きのめした。

UTMFゴール1

ゴールタイム、38時間30分17秒。完走。

で、このゲートの先には?

んーなもん、全然分かんねーよ。

バカだからな。いっこも覚えてねーし。今度はもっと良い人ぶって30時間切るし。

・・・・・って。

どう〆て良いか分かんなくなっちゃいました。


正直、この記事アップするのめんどくさいなっていうのがありました。キレイごと書くつもりは一切ないし書くなら全部、まんまを書こうと思いました。だけど、ひどい(笑)最初から最後まで文句だらけ。結果、その全部が自分の弱さを反映したもんだってことは全然気付いていましたよ。走っている最中から。大会関係者、家族、仲間に感謝!なーんて書けない。いや、感謝はしてますよ。ほんとに。ただね、ここまで自分が弱っちいかと思うと腹が立って、ムカついて仕方が無いんです。反省はいっぱいあるんです。反省が無いワケないんです。でもね、これは自分だけの問題。あーだこーだ説明しようにもまとまんない。だからね、こんな記事アップせずに捨ててしまおうか、って思ったんです。もう、既にゴールしてから2週間経ってるんですよね。それすらも実感ないんです。もう病気ですよ、自分。

でも、この気持ちはある。

実行委員長の鏑木さんはじめ多くの関係者のみなさん、お疲れさまでした。たぶん、たぶんですが僕と同じように至らぬ点があったなぁってムカついてることも多いでしょう。逆に、死人が出ずに沢山の完走者が出たことで運営してきた苦労が報われて安堵の気持ちもあるでしょう。

ほんと憶測でしかないですが、この大会で大満足!って諸手を上げて言える人っていないんじゃないかな?それだけ発展途上な第1回大会だし、自分自身のレベルもそうだし。だから、次も走る。第2回、第3回と回を重ねて大会も、我々個人も強くなる。それに自治体含め各方面に頼ることだけでなく、しっかりと大会自体がリードして逆に是非次回もやって欲しい、って思ってもらえるような大会になれば良いな、ってイチ、ヘタレランナーが思っているワケです。

自分自身、何が出来るか全然見当がつきませんが、まずはトレイルを楽しむこと、山に関わる全ての人の思いである自然環境の保全について勉強すること、実践すること。これをやっていきたいなーって思っています。UTMFが幻の大会にならないように、一緒に歩んでいきたいなぁと思うのです。だから、ありがとうよりも、また会おう!で〆たいかなーと思うのです。

UTMF&STYのみんな、また来年も会おうね!

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(完)
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2012UTMF | コメント(14) | トラックバック(0) | 2012/06/05 03:21
コメント
ブログもごくろうさま
またまたコメントしてしまいます。
かなりの長文でしたねー。自分のありのままをさらけ出していて100マイルってこうなるねんやーとびっくりしました(笑)
自分のブログにも書きましたがSTYに出ている我々が後ろから追い抜きざまに「がんばって!」って言うのどうかと思っていましたが、やっぱりむかつきましたよね。来年は自分もむかつくのかなぁ。
それと天子山地のど滑りパートは何とかしてほしいですね。あれはおそらく猿のように木を伝って降りろという新しいトレイルの提案なんでしょう。
そして変な階段と鉄塔のくだり。おもろすぎ。

あ、コメントなのに長々とすみません。
凄いね~
UTMF完走おめでとうございます♪トレイルランを検索してたらここへたどり着きました。こういう過酷な状況だからこそ自分らしさを出せてむしろ良かったんかなぁ~ 読んでて面白かったし気持ちのええ記事やった思うよ~。後々が楽しみ♪
お疲れさまでした!
こんばんは!

キャノンボールの折り返し地点、
宝塚のセブンイレブンで、
kamipackさんと一緒に少しだけ
お話させてもらった者です。

自分も今回、42時間かけてなんとか
完走しました。

非常に共感できるところが多くて
面白かったです!

人間、追い詰められると
人格変わりますよね^^;

良かったらブログリンクさせてください♪
がんちゃんへ
コメントありがとうございます!冷静に走りきれる精神力と走力が欲しい!(笑)
とらさんへ
見つけて頂きありがとうございます(笑)こんなランナーが100マイラーでいいのか?と思っちゃいますが楽しんでいこうと思います。
真さんへ
どもども!会場でもお見かけしてご挨拶にいこうと思ってたのですが…見失っちゃいました。また何かのレースでよろしくお願いします。リンクはヤリ放題ですよ(笑)
お疲れ様でした!
通勤時間まるまる楽しく拝見しました♪
人が極限でどんな心理状態になるのか垣間見ました(笑)
でも、UTMF完走者は何をいっても許されますよ~。
私もエントリー時にはSTYで十分だと思った。
実際、頑張って力出し切ってゴールしたはずなんだけど、どこか満足していないモヤモヤが残ってます。
やはり、行くところまで行かなきゃダメか?
ってか、どこまで続く途なのか?
次回はおんたけ初参戦します!
宜しくお願いします!
No title
お疲れさまでしたぁ~
きっと、レオちゃんにとって一番辛い時間帯をご一緒したかもしれませんネ。
確かに、途中怒りくるってましたが(笑)、その全てはぶつけようのない怒りを吠えてたのであり、決して他人に対しては感情を出してなかったです!v-218
竜ケ岳でレオちゃんが潰れかけた時、ヨッちゃんが前に出てスピードを落としてペーサーになった時、キャノンボーラーの絆を感じました。v-91
Good Jobです!!v-218
また、遊んで下さい♪
harleyさんへ
UTMFもSTYも相当な距離なので比べるの変なんですけどね。自分のキャパがほんま小さいというか、、STYのランナーと比較することで自分は頑張っている、っていう自己満足を得たかったんでしょうね。嫌な心理状態ですよ(笑)
おんたけ、おそらくスタート前は消えていると思いますが楽しみましょう!
A野さんへ
よー覚えてはるわー。A野さんにはほんま助けて頂きました。弱音吐きまくりでスミマセンでした。また、近くで遊んで下さい!よろしくお願いします!!
お疲れ様でした!
今更ながらですがお疲れ様でした&祝100マイラー!
鏑木さんが言ってた通り、かなり長い時間自分と会話を楽しまれたようですな(笑)
自分自身の中にある色々な人格と対話できる機会なんてあまりないでしょうからね。

来年は私も自分との会話・・・楽しみに行きたいです!

ホントにお疲れ様でした。。
トレランへの熱い思いに感動しました。
はじめまして、レオちゃんマンさん。
熱い思いのたぎるUTMF完走記、一気に読ませていただきました。

熱い走りに正直感動しました。

小生も一応UTMF完走しました。ただし制限時間ギリギリの闘いでしたが(笑)

コース設定など、UTMFとはこんなものかと思っていましたが、進化するためにはレオちゃんマンさんがお怒りになられた部分は確かに改善すべきでしょうね。

私のような後ろのランナーなんぞは、送電線部分は昼間で熱中症になりましたし、富士山見られるポイントはほとんど夜間でしたから。

さて来週小生は、おんたけウルトラは100kmに参加です。ゼッケン269です。密かに来年は100マイルに参加したいと思っています。

お互いに頑張りましょう!
masuoさんへ
早いもので次はおんたけ100マイル。頑張ります!
かずさんへ
ども!長文読破ありがとうございます!
おんたけはスピード感のあるロングトレイル。無限かと思うデジャヴな風景に圧倒されますよ。楽しみましょう!

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